旅人を優しく迎える金谷の小さな食堂「ひまつぶし」

旅人を優しく迎える金谷の小さな食堂「ひまつぶし」

金谷の食堂「ひまつぶし」の店舗情報

【店名】ひまつぶし
【営業時間】10時〜19時
【料金】各種定職500円〜
【定休日】金曜日
【アクセス】千葉県富津市金谷2192 JR浜金谷駅徒歩30秒
【HP】http://www9.plala.or.jp/himatubushi/

ひまつぶしの概要

s_hima5

2011年に開業して、今年で4年目を迎える「ひまつぶし」。
JR浜金谷駅前の十字路の一角に静かに佇み、行き交うサラリーマンや旅人を優しく見守る金谷の小さな食堂です。

金谷の町にも、最近では観光複業施設や県内でも有名な食堂やカフェが国道沿いに軒を連ねるようになりました。
ここ「ひまつぶし」には、お世辞にも、他店にみられるような派手さや今風の華やかさがあるとは言えないかもしれません。

それでも、決して飾ることなく安心できる確かな味と健康を来店者に提供してきた「ひまつぶし」は、今では金谷になくてはならない存在です。

このお店を切り盛りするひまつぶしのご夫妻。
ご飯も内装も手造りで、来店者同士のつながりが生まれる場所を目指していると言います。
そんな「ひまつぶし」の魅力をお伝えします。

産地直送野菜と新鮮な地魚を使ったバラエティ豊かなメニュー

s_hima2

「ひまつぶし」の魅力はなんといっても、そのバラエティ豊かなメニューです。単品料理から定食まで、地元の港で獲れた魚や農場直送の無農薬野菜をふんだんに使った品揃えを前に、来店者は頭を悩ませます。
オーダーをなかなか決め入れずに席へ座ることを忘れてしまうお客さんもいるほどです。
無事にオーダーを終え席について、店内を見回せば“地元の食堂感”がお店のところどころに見てとれます。

s_hima3

全巻揃っていない膨大なマンガの数々(配置もバラバラです)。
年代物の雑誌やポスター。
演歌かジャズなのか聞き分けが難しいBGM。

日曜日の昼には、「NHKのど自慢」生中継の様子が店奥から聞こえてきます。
統一感がない雑然な店内にいると、周囲に気を配る必要もなく、自分だけの落ち着いた時間を感じられることができます。
何はともあれ、料理ができあがるまでの“ひまつぶし”には持ってこいの素材がたくさん。

s_hima4

料理はと言えば、食べ盛りの若者には嬉しい、リーズナブルでボリュームのあるものばかりです。
空腹時なんかは、ご飯のおかわりを考えていても、食べ終わる頃には断念してしまうこともしばしばあります。
もちろん仕事帰りに一杯!という方へビールのサイドメニューも豊富です。

上述しましたが、量だけではなく、自営の農場から直送の無農薬野菜を使うなど、クオリティにもしっかりとこだわっています。
ちなみに、まちのひとに人気のメニューが、アジフライ定食ですので是非とも一度ご賞味ください。
食後に出てくる一杯のコーヒー(またはお茶)や、会計時に貰える一粒のキャンディからは、“お腹いっぱいになって満足して帰ってもらいたい”というひまつぶしの愛情が感じられます。

人の繋がる場所を目指した店づくりをしている「ひまつぶし」は今後、どのようなお店になっていくのでしょうか。

現状のレトロ感を維持していくのか、それとも更なる改修をかさねて時代にあったお洒落なレストランと姿を変えていくのか、興味は尽きません。
個人的には、時代や流行に乗ることなく、金谷のまちに流れる暖かみのある空気感に見合った食堂であってほしいと願わずにはいられません。

ライターから一言

地元金谷の食堂「ひまつぶし」の魅力はいかがでしたか?

私自身、お昼ご飯にはガッツリと定食を食べにいくこともあれば、友人と軽く一杯飲みに訪れたりと、さまざまな場面でお世話になっています。
なお、全てのメニューをオーダー後につくりはじめるので、時間には余裕をもって入店したいところです。
特に鋸山登山や観光帰りの方は、電車やフェリーの時間を確認してからの来店をオススメします。

10月には、食堂の近所に弁当屋をオープン予定ですので、帰りの電車の中で東京湾を眺めながら駅弁代わりに金谷の味を賞味してみるのもいいかもしれません。
懐かしい家庭の味へ出会いに、金谷の駅前の小さな食堂の暖簾をくぐってみませんか?