地元金谷の料理を堪能するなら?南房総に来たら必ず訪れたい大衆食堂「さすけ食堂」

地元金谷の料理を堪能するなら?南房総に来たら必ず訪れたい大衆食堂「さすけ食堂」

さすけ食堂の店舗情報

【店名】 さすけ食堂
【営業時間】金・土・日・月 AM10:00〜
【料金】 1,200円〜
【定休日】火・水・木
【アクセス】館山自動車道金谷ICから5分
内房線JR浜金谷駅から徒歩3分
東京湾フェリーから徒歩5分
国道127号線沿い
【HP】http://sasukeshokudou.com/

さすけ食堂の概要

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旅に出たら、その土地でしか味わえない地元料理を堪能したいと考えるのは人の性かもしれません。
千葉県の内房に位置する金谷のまちにも、訪れたら一度は立ち寄っておきたい地元の食堂があるのをご存知ですか?

JR浜金谷駅から徒歩3分、東京湾フェリー乗り場からも徒歩3分という好条件の場所にあるのが「さすけ食堂」です。
金谷の海沿いと鋸山の麓にある、失礼ながら、ひなびた大衆食堂然した平屋には、週末にもなると長蛇の列ができあがります。

全国津々浦々のグルメ通を魅了してやまない「さすけ食堂」の魅力について紹介します。

一番人気の“さすけ定食”は1日限定150食

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AM8:00。
開店2時間前にもかかわらず、店前の駐車場には続々とバイクや車が入ってきます。
「福島」「名古屋」「大阪」など関東圏外からの来店を示す車のナンバープレートについつい目がいってしまうほど。なかには「さすけ食堂」を目指して、「広島」から遠路はるばるやってきたという方もいるのだとか。
週末や祝日には、開店と同時に3〜4時間待ちが当たり前となるため、昼食時の入店を考えている方は、遅くても9時頃までには到着しておきたいところです。

ひとたび開店すれば、絶妙なタイミングでのオーダー取りなど、店主を筆頭にしたマダム達の素晴らしきチームワークと手慣れた客さばきが始まります。
使い古した店内は、厨房を囲むようにL字のカウンター席と奥には2組ほどが入れる座敷スペースがありますが、閉店まで一瞬たりとも空きがでないことを想像すれば、彼女たちの驚異的な仕事ぶりに脱帽です。入店して席につけば、間髪入れずにオーダーした料理がところ狭しとテーブルを彩ります。
ここでは会話を楽しむというよりも、とにかく提供された料理の味をしっかりと噛みしめたいところ。

このお店の一番人気は、1日限定150食の「さすけ定食」。
名物であるフライのほかに、黄金アジの刺身も同時に堪能できる満腹間違いなしのメニューです。
ちなみに、この黄金アジは地元・金谷港付近に棲息している独特なアジで、ぷっくり太っていて、体表が黄金に輝いていることからこのように呼ばれているのだとか。

金谷の港で獲れて、金谷のまちなかでしか流通していない黄金アジを使った料理は、正真正銘の地元料理なのです。アジフライ以外にも、栄養素の高いかじめ海草をふんだんに使用した「かじめラーメン」も金谷でしか味わうことができない逸品です。

さすけ食堂の「アジフライ」は宅配可能

お店の評判は聞いているものの、なかなか足が向かないという方に朗報です。
さすけ食堂の「アジフライ」がご家庭でも堪能できるようになりました。
パン粉をつけた状態のまま、出来たてをクール便にて発送してくれるので、自宅で揚げるだけでOK。

とは言うものの、新鮮なアジフライ定食を味わうには「さすけ食堂」に来るしかありません。金谷の魅力は他にもたくさんありますが、さすけ食堂のアジ(味)を堪能するだけでも、金谷に訪れた意義はあるのではないかと思うのです。

ライターから一言!

最近では、「さすけ食堂」にまつわる“噂”が地元民のあいだを駆け巡っています。
まだはっきりと分かったことではありませんが、「さすけ食堂」が数年以内に閉店してしまうのだとか。
まちの人口減少による、跡継ぎの欠如とマダム達の高齢化がその一因だと言います。
食堂が閉店してしまえば、従業員たちだけでなく、まちの人や観光客にとっても大きな損失となることでしょう。

有名なアジフライ定食を味わったのなら、お店や料理の魅力だけを伝えるのではなく、金谷のまちや「さすけ食堂」が直面する課題にも想いを馳せてみませんか。
未来の来店者の中から、さすけ食堂の味に惚れ込み、伝統の味を継いでみようと想う人が出てくるのは、もしかしたら自然な流れかもしれません。
「跡継ぎの育成はかなりのスパルタである」という噂も同時に耳にしますが…笑